ミシガン大学とカナダのカルガリー大学の研究者たちが2017年に発表した論文『介入を通じた性格特性変化の体系的レビュー』は、パーソナリティ（性格）特性がさまざまな治療の介入によってどの程度変化するのかを調査したものである。

この研究は、207件の研究からデータを分析し、2万人以上の参加者が含まれており、平均24週間の介入期間の中で性格特性が変化する様子を追跡している。結果として、介入によって性格特性が0.37標準偏差変化することが明らかになった。

特に注目すべき点は、性格の変化が思われたより早く現れることが多かったということである。先行研究者たちは、性格は長い時間をかけて変わるものと考えていたが、この報告はその常識に挑戦するものである。研究によると、4〜8週間の介入期間内でも有意な変化が観察されたとされている。

また、性格の変化を引き起こしやすい要因として、感情安定性（慢性的な不安を抱える人々）や外向性（社交的な傾向のある人々）が挙げられた。感情安定性は0.57の標準偏差、外向性は0.23の標準偏差で変化したと報告されており、この変化の大きさはその人の生涯で経験する性格変化の中でも重要な部分を占める可能性がある。

さらに、治療の種類によっても効果に差があることが分かっており、認知行動療法やサポートグループのようなアプローチが特に効果的であることが示唆されている。

この研究の結果は、人間が自己改善を目指す際に大いに活用できる可能性があり、性格の変化を望む多くの人々にとって励みとなることでしょう。性格は確かに変えうるものであり、その道のりは思った以上に短いかもしれません！