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「レクサス」のEV新工場を上海に、トヨタが単独出資で最終調整…認可ならテスラに続く2社目 : 読売新聞
2024-12-23
著者: 弘
トヨタ自動車は、中国・上海に高級車ブランド「レクサス」の電気自動車(EV)を製造する新工場を設立する方向で、関係者と最終調整に入った。この工場は、早ければ2027年内の稼働を目指しており、単独出資での設立が計画されている。
トヨタは現在、中国で地元メーカーと競争しながら、自社のEV生産体制を強化している。特にShanghai自動車の他、BYD(比亜迪)などの強力な地元企業との競争が激化しており、トヨタは市場シェアの回復を目指している。
新工場では、レクサスのEVを中心に生産する計画であり、これによりEV市場での競争力を一層高める狙いがある。自動運転技術のカスタマイズや充電インフラの拡充も進める予定で、特に充電の効率化や利便性の向上が期待されている。
近年、中国市場におけるEVの需要は急激に増加しており、業界関係者はトヨタがこの新工場を通じて中国市場でのプレゼンスを強化することに注目している。トヨタは、2030年までに全車両の約3割をEVとするというビジョンを掲げており、今回の新工場設立はその一環として位置付けられている。
この動きは、テスラが中国市場で急成長している中での戦略的な判断と見られており、ライバル企業との差別化を図る絶好のチャンスとなりそうだ。トヨタの正式な発表と認可が待たれる中、業界は大いに注目している。