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レイ・ダリオ氏、25%の利下げは「正しい行動」と——債権者にとって

2024-09-18

ブリッジウォータアソシエイツの創業者レイ・ダリオ氏は、米経済全体の状況を考慮する中で、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)による利下げは比較的小幅にとどまるだろうとの見解を示した。

ダリオ氏は18日にシンガポールで行った講演で、米金利を下げることで債権者が満足に実質的なリターンを得られるよう金利を高めに維持しなければならないが、債務者が問題を抱える中であまり高くしすぎることはできないと述べた。

ミルケン研究所アジア・サミット2024の会場で行ったダリオ氏は、利下げ幅が25ベーシスポイント(0.25%)か50ベーシスポイントかについて、「全体像を見れば25ベーシスポイントが正しい行動だろう」とコメント。一方で「住宅ローンの状況を考慮すると、悪化しており、より多くの人々に影響を及ぼすため、50ベーシスポイントになる可能性も大きい」と予想した。

政策金利は20年ぶりの高水準にあり、1年以上維持されてきた米金利を下げると広く予想されている。ただ、投資家などの間では利下げ幅が25ベーシスポイントになるのか50ベーシスポイントになるのかで意見が分かれている。

しかし、ダリオ氏は、米金利に関する今週の行動は長期的には「違いを生み出さない」と指摘。様々な要因が影響を及ぼす中で政策当局は実質金利を低く抑える必要があると述べ、その必要性を強調した。さらに、来年の金利の方向性についても警戒を呼びかけた。

彼は、金融の流動性と引き締さを法的に調整することが、政策当局の重要な課題であると付け加えつつ、将来的に経済に及ぼす影響に留意するよう促した。