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秋田県産コメから基準値超えるカドミウム、「水不足で田んぼの管理行き届かず」…自主回収進める

2025-04-04

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秋田県は4日、小町町の農事組合法人「熊谷農進」が生産したコメから、食品衛生法の基準値を超えるカドミウムが検出されたと発表しました。このコメは県内で流通しており、基準値(0.1mg/kg)を超える最大0.18mg/kgのカドミウムが確認されました。

問題が発覚した同日、秋田県では県庁で開かれた記者会見で、農事組合法人は「ご迷惑をおかけし申し訳ありません」と謝罪すると共に、「水不足の影響で田んぼの管理が行き届かず、その結果カドミウムが濃縮された可能性があります。」と説明しました。

また、秋田県内の業者は3月上旬に自主的に調査を行い、基準を超えたことが確認されたため、即座に回収を始めました。この自主回収は先週から進められており、発表後も迅速に対応が求められています。

さらに、カドミウムは土壌中に蓄積されることが多いため、農業技術の見直し、土壌管理の改善が急務とされています。専門家は、回収作業を進めると同時に、今後の農業経営においても持続可能な方法で栽培を行う必要性を訴えています。

秋田県農業技術課は、「今後は水管理を徹底し、再発防止に努めます。農家の皆さんには適正な管理を徹底してもらいたい」と述べています。加えて、その他の地域でも同様の問題が発生しないよう、県全体での監視体制の強化が求められています。

今後も消費者の信頼を回復するため、県内の生産者には厳しい基準の遵守が求められ、また、地域の農業が持続可能なものとなるための取り組みが重要です。