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橋の耐震補強工事で12カ所ミス、業者が隠蔽…震度7レベルで10~12cmの段差生じる恐れ : 読売新聞
2024-12-25
著者: 愛子
橋の耐震補強工事で問題発覚
兵庫県は12日、三木市志染町の志染川に架かる「県道平野三木線 橋梁(いわや)大橋」の耐震補強工事で、施工業者が致命的な工事をしたあげく隠蔽(いんぺい)していたと発表した。震度7レベルの地震でも橋が倒れることはないが、10~12センチの段差が生じる恐れがある。県は施工業者に鋼材の取り替えなどの対策を講じるとともに、処分を検討している。
施工業者の不正とその対応
発表では、施工業者は「竹健設」(小野市)と下請けの「タナカ工業」(姫路市)。2012年11月~2013年6月、地震で段差が生じるのを防ぐための工事を、橋脚と橋版などをつなぐ鋼材を定めるボルトの位置を間違って取り付けていた。位置を移動させたり、間違った位置を埋めて塗装で隠していた。
調査と再発防止の必要性
県は2019年8月、匿名の投書があり、県が調査した結果、約12カ所のミスを確認。施工業者が行われた県内1169橋の緊急点検を始めた。県は「隠蔽を見つけ出さず後進している。再発防止に努めたい」としている.