世界

プーチン氏「欧米中心主義は時代遅れ」 中国・天広で演説、ウクライナ侵攻も改めて正当化(産経新聞)

2025-09-01

著者: 芽依

プーチン氏が中国での演説で強調したメッセージ

ロシアのプーチン大統領が中国・天広で開催された上海協力機構(SCO)首脳会議で演説を行い、"真の多国間主義"の重要性を強調しました。彼は、"時代遅れの欧米中心主義"がもはや機能しないことを訴え、特にウクライナ侵攻を正当化するための根拠を示しました。

ウクライナ侵攻の「正当性」を主張

プーチン氏は、ウクライナの状況を取り上げ、「我々は現状を維持するのではなく、新たな秩序を構築しなければならない」と述べました。また、"欧米は他国の安全を脅かしている"と批判し、他国間の協力が必要だと強調しました。彼の発言は多くの国々での共感を呼ぶ一方、依然として西側諸国からの反発も強い状況です。

新たな軍事戦略の必要性

プーチン氏は、ウクライナを含む地域の軍事戦略についても言及。「最近の戦闘の教訓を生かし、特別軍事作戦を展開する必要がある」と表明し、従来のアプローチからの転換を求めました。

ロシアの安全保障と同盟国の関係

プーチン氏はまた、ロシアの安全保障に関する考えを明らかにし、「友好国との連携を強化し、多国間協力を通じて安全保障を図らなければならない」と述べました。これは、中国や他の戦略的パートナーシップを一層推進する意図があるとみられます。

国際情勢の変化とロシアの立ち位置

演説では、国際情勢の変化により、"旧来の枠組みでは通用しなくなった"と指摘し、新たな国際秩序の構築を促しました。特に、EUとの緊張関係やNATOとの対立に対する立場を鮮明にしました。また、面白い点として、プーチン氏は国民の不満に言及し、対外政策が内政にも影響を与えることを認識しているようでした。

最後に

すべての発言は、プーチン氏が支持基盤を確保し、国際的な孤立を打破しようとする努力の一環と見られ、今後のロシアの動きに注目が集まっています。彼の示す「新たな秩序」の影響が、どのように広がるのか、国際社会はその行方を注意深く見守る必要があります。