
PC向けCPU業界に新たな強者が登場!台湾のMediaTekが参入
2025-04-07
著者: 桜
PC向けCPU市場に、以前はスマートフォン向けで知られていたMediaTekが新たに参入しました。これにより、IntelとAMDの2大勢力の間に新たな競争が生まれることが期待されています。
MediaTekは、自社の得意とするSoC(システム・オン・チップ)技術を活かし、近年は多くのデバイスに搭載されるようになりましたが、PC向けCPU市場に目を向けるのは初めてのことです。
最近発表された「Kompanio Ultra」は、Chromebook向けに構築されたプロセッサーです。これにより、従来よりも性能の高いノートPCが期待でき、特に高効率なマルチメディア処理が実現される見込みです。これまでのGeForceやPowerVRを搭載したデバイスも多くありますが、Kompanio Ultraは特にAI処理能力の向上にも注力しています。
Geekbench 6のベンチマークスコアは、シングルコアで約2,600、マルチコアで8,000に達し、これまでにない性能を実現しています。これにより、一般的なノートPCとしても十分なパフォーマンスを提供することが期待されています。
Kompanio Ultraは、AI処理のために最大50 TOPSの性能を持つNPU(ニューラルプロセッシングユニット)を搭載しています。これにより、AIに関する処理が迅速に行えるため、実際のアプリケーションにおいても大きな利点があります。
また、2024年にはKompanio Ultraを搭載したPCが市場に登場する見込みで、特にChromebookのセグメントではMediaTekが圧倒的なシェアを持つことが計画されています。これにより、PC市場の価格競争が一層激化するかもしれません。
現在、MediaTekのKompanio Ultraに関する詳細はまだ明らかにはなっていませんが、同社にとっては大きな一歩であり、今後の展開に注目が集まります。さらに、これによって他の企業も影響を受け、より多様な選択肢の提供が求められることになるでしょう。
PC市場は今後どう変わるのか、新しい技術に期待が高まるばかりです。今後の発表にも注目です!