世界

パレスチナ人の抗議活動に10人参加「やっと再会できた」…イスラエル人の人質と交換、住民数千人が出迎え : 読売新聞

2025-01-20

著者:

【ラマラ(ヨルダン川西岸)=福島利之】パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとハマスの停戦が続く中、イスラエルに拘束されていたパレスチナ人が解放され、イスラエル人の人質と交換された。10日に行われた抗議活動には、多くの人々が参加し、「やっと再会できた」と歓声を上げた。

イスラエル政府は、パレスチナ人自治政府や解放された元拘束者に対して、公式な場での祝典を禁じていたが、ラマラでは10日未明から住民数千人が集まり、熱狂的に歓迎した様子が見られた。パレスチナ人が監視されているエルサレム北部のオファイル署と隔てられた西岸ラマラでは、元拘束者たちが集まり、感動のあまり涙を流す人も多かった。

今回の解放は、パレスチナ人にとって大きな意味を持つものとなった。難民キャンプから帰還した若者は、「やっと再会できた」と目を輝かせ、自由を手にした喜びを語った。また、解放された彼らの家族は、今回の事態を受けてさらなる連帯を誓い合った。

解放された人たちの中には、数年前に政府に対して抗議活動を行ったことで拘束された人々も含まれており、彼らの解放はパレスチナ問題において重要なシンボルとなっている。最近の情勢において、パレスチナ人とイスラエル人の対立が激化する中、解放は双方の感情を和らげるきっかけにもなるかもしれない。

さらに、国際社会もこの事態を注視しており、各国から支援の声が上がっている。解放された人々が自由を手にしたことに対し、希望を持つ住民たち。今後のパレスチナ状況がどのように変化するのか、目が離せない。