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パン屋の生産が急減!前年同期の半分に小麦価格が下がり、コメ高騰でニーズ増加か
2025-05-12
著者: 蓮
パンの生産量が激減中、理由は?
最近、パン製造・販売店の生産量が急速に減少していることが、東京商工リサーチ(TSR)の調査で判明。2023年4月の生産件数は7件で、前年同期の13件から半減した。小麦の価格競争力が低下し、消費者のニーズが高まったことが要因と見られている。
小麦価格の下落と消費者の変化
TSRによると、パンの生産量は令和元年に34件、過去20年で最多を記録したが、最近の高価格が影響している。消費者ニーズが変化し、高級パン志向が強まる中、新たな種類のコロナウイルス禍の影響で小麦価格が下落していることも要因だ。
パン屋の販売価格動向
小麦価格が下がる一方で、菓子パンや食パンの価格は前年よりも高騰している。特に、パン屋の売上については、原材料費の高騰により、販売価格を上げざるを得ない状況が続いている。これに伴い、前年よりも販売機会が減少していることが指摘されている。
パンのコスト計算と家庭の食費
TSRのデータを基に試算すると、6個入りの食パン価格は210円、1個あたり35円で販売されている。一方で、家庭3人の朝食を試算すると、1食あたり1350円であることが分かる。これにより、家庭の食費の上昇がパン屋への影響を及ぼしている。
今後の展望と期待
TSRの報告によれば、政府の支援でコメ価格が高騰する中、パンの生産量が元に戻ることは期待できないようだ。ただ、高品質のパンのみが残る可能性が高く、長期的に安定した価格を維持することが求められそうだ。未来に向けて、消費者の期待に応えられるパン屋の戦略が問われている。