パナソニックエレクトリックワークス社は10月1日、LED照明の生産を2027年9月末までに終了することを発表しました。この決定は、昨年11月に開催された「水銀に関する水銀条約第5回締約国会議」で全ての蛍光ランプの製造と輸出が27年末に禁止されることに伴っています。

LED照明の需要が高まる中、パナソニックはその国際基準に適応し、持続可能なエネルギーソリューションへの移行を加速させるため、OLED（有機発光ダイオード）やその他の新しい技術への転換を計画しています。これにより、よりエネルギー効率の良い照明ソリューションを提供し、業界のトレンドに対応する狙いがあります。

パナソニックは1951年に蛍光ランプの販売を開始し、その後、LEDを含むさまざまな照明技術を市場に投入してきました。ピーク時には年間1億本以上の照明を生産していましたが、近年は省エネ性能の高いLED市場への移行が進んでいます。

さらに、パナソニックは新しい技術の開発にも注力しており、2023年3月末にはLEDランプ対応の照明器具の生産を終了しました。需要も減少しているため、蛍光灯製品のラインアップも徐々に縮小しています。今後、パナソニックはエネルギー効率の良いLEDおよびOLED照明技術を中心に、革新的な商品開発を進める予定です。

この発表は、環境に優しい製品を推進し、国際的な規範に適合するための重要なステップと見なされています。今後のパナソニックの動向にも注目が集まることでしょう。