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欧州市場の主要指標が11時半、エネルギー決算と半導体関連株は売り先行 - 日本経済新聞
2025-05-28
著者: 弘
【NQNロンドン=斉藤道子】28日午前の欧州市場では主要な株式指標が小幅に上下している。前日の米国株式市場の上昇が投資家心理を支える一方で、米国と欧州の貿易交渉の進展を見極めたいとの声が相場の上値を抑えている。
米半導体大手エヌビディアは米国時間28日午前に公式に2025年4月期の決算を発表するが、その様子見の雰囲気もある。欧州ではデンマークの海運大手APモラー・マースクが売りを続けている。半導体関連での売りが優勢であり、一方で防衛関連が高い。生産の関連銘柄も買いが入っている。
英国時間11時半時点で、欧州主要指数のストックス600は前日比0.3%下落している。ドイツDAX指数や英FTSE100種はともに0.2%下落、フランスCAC40も0.1%下落している。
欧州市場において、ユーロと英国ポンドは対ドルで小安い。前日発表された米経済指標を受けて景気懸念が和らぎ、ユーロなどに対するドル買いが先行した。
ロンドン原油市場(ICE先物)では北海ブレント先物が1バレル64ドル台半ばに上昇した。ロンドンの金先物価格は1トロイオンス9318ドル前後に上昇している。非鉄金属は、国際指標となるロンドン金属取引所(LME)での銅の3か月先物が上昇だ。アルミニウム3か月先物は横ばいで推移している。