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オスのコオロギはお腹がいっぱになると、同性である他のオスを誘引しようとする - カリパイア

2024-09-28

オーストラリアやオセアニアに生息するコオロギのオスは、お腹がいっぱいになると同性愛行動を示すことが知られています。この現象の背後にある興味深い習性が確認されたのは、「ナンヨウエリマキグモ(Teleogryllus oceanicus)」という種においてです。

通常、オスは交尾相手を求める際に特定の鳴き声で求愛しますが、特に食事をしっかりと摂った後には、オス同士の間でも競争が起こることがあるのです。これは、限定された繁殖機会が圧迫される状況で、オスの求愛が同性のオスを引き寄せることにつながる一因と考えられています。

ミシガン大学の研究チームは、オス間の求愛に関する研究を行い、食物の確保がどのように求愛戦略に影響を与えるかを明らかにしました。動物が危機を避けるためにこれらの行動をとる理由は、他のオスよりも多くの食物を手に入れたオスが交配する機会を高めるからです。

最近の研究では、動物たちが危険を冒してでも同性愛行動を示す理由がさらに探求されています。例えば、最近の観察によれば、性別に関係なく仲間と求愛を行うことが一般的になってきていることが確認されています。特に求愛の際に示される行動パターンが、オスとメス、または同性愛であっても共通しているケースが多く見られます。

この研究は生存戦略としての選択肢が増えたことを示唆しており、繁殖の成功に向けた新たな戦略を生み出す可能性があります。このような観察結果が、今後の動物行動学に与える影響は計り知れません。どうして動物たちは最終的に同性との交配を選ぶようになるのか、さらなる解明が必要とされています。