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オリエンタルランド社長、チケット料金「見直しも検討」
2025-06-06
著者: 芽依
チケット価格の見直しに向けた発言
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの高橋社長が、6日、変動価格制のチケットに関する見直しの意向を示しました。「現状の市場動向を踏まえた上で、適切な料金設定を検討している」と述べ、来園者のニーズに応じた柔軟な対応を強調しました。
売上増加の背景にあるもの
現在、同社は2021年から導入した変動価格制により、需要に応じた収益の増加を実現しています。4月1日から社長に就任した高橋氏は、顧客の期待に対するプレッシャーの中、「国民生活への影響を最大限に考慮しながら、一方で売上向上を図る必要がある」ともコメントしました。
訪問客データによる需要分析
昨年のデータによると、2023年5月の来園者数は、前年度比で7%増加し、パーク離れが進む中でも好調な数字を見せています。高橋社長は、顧客の訪問傾向や新たなニーズを把握することが、今後の戦略において重要であるとし、「新たな客層をターゲットにした施策を考えたい」と意気込みを語りました。
将来への展望と課題
しかし、今後の課題として「価格引き上げが顧客に与える影響」も見据えています。高橋社長は、「ただ値上げするだけではなく、価値を提供することで理解を得ることが重要だ」と強調しました。彼の発言は、来園者にとっての楽しみを損なわないよう、今後の動きに注目が集まります。
エンターテイメント業界の変化
エンターテイメント業界全体が変わる中で、パークの運営方針も大きく見直されています。高橋社長の言葉は、今後の日本のレジャー産業を牽引するための大きな一歩となるでしょう。彼のリーダーシップの下、オリエンタルランドがどのような決定を下すのか、業界の行方に注目が集まります。