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OpenAI、イーロン・マスク氏の提案に反論「解釈でAGIは実現しない」

2024-12-16

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アメリカの人工知能研究所OpenAIは12月13日(現地時間)、イーロン・マスク氏による提案に反論するブログ「Elon Musk wanted an OpenAI for-profit」を公開した。

マスク氏は、非営利組織として発足したOpenAIが純利益を追求する企業へと転換することを阻止すべきだと連呼しているが、OpenAI側はこれに反論している。

OpenAIは、マスク氏が競合企業であるAIを設立し、OpenAIを脅威にさらそうとしているだけだと主張している。

また、6年前に共同創設者であったマスク氏と他の幹部らが交わしたメッセージには、マスク氏自身がOpenAIを営利企業に転換するよう望んでいたことが記されている。さらにマスク氏は当時、OpenAIを自らが運営するテスラの子会社として、自身がCEOになる案を提案したが、これは受け入れられず、その後OpenAIを離れたことが記されています。

OpenAIは、現在マスク氏が競合企業でのAI開発に力を入れていることを理由に、今回の提案が一方的なものであると強調している。そして、事情によれば「解釈を起こしてもAGI(汎用人工知能)は実現しない」と主張しつつ、「マスク氏の初期投資には感謝するが、競争の場は法律ではなく市場に存在している」と結論づけている。

さらにOpenAIは同日、連名の反論書を発表し、マスク氏の主張には根拠がないと述べた。これにより、両者の関係は一層険悪化する可能性がある。