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NYダウ反発、初の4万2000ドル台 ハイテク株見直し買い - 日本経済新聞

2024-09-19

20日の米株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比400ドル以上上昇し、初めて4万2000ドルを超えました。これは強いエコノミックデータを受けて投資家心理が改善し、ハイテク株に対する見直し買いが進んだことが背景にあります。特に大型テクノロジー企業の株価が大きく上昇し、NASDAQ総合指数も回復を示しました。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、金融政策委員会(FOMC)の会合において0.5%の利下げを決定しました。これにより、年内の利下げ幅を1.0%と予測していた市場は期待感を持ちつつも、経済成長の持続性に懸念が広がっています。最近のインフレ率や失業率の変動は、FRBの政策に影響を及ぼす可能性があります。

新たな経済指標も相次ぎ発表され、例えば、失業保険の申請件数は前週より減少し、雇用市場の安定感が示されました。一方で、製造業の景況感がやや低下したとの報告もあり、投資家は慎重な姿勢を崩していません。

このような市場環境の中で、テクノロジー株は特に注目を集めています。業績が堅調な企業が多く、投資家は長期的な成長への期待を寄せています。AI関連株やクラウドコンピューティング企業は、今後も成長が見込まれる分野であり、資金が集まりやすい状況です。

また、ハイテク株の急騰は、米国だけでなく、アジア市場にも影響を及ぼしています。日本市場でも、テクノロジー関連銘柄の株価が上昇し、投資家の関心を集めている様子が見受けられます。今後のFRBの方針や世界的な経済動向により、市場は大きく変動する可能性があるため、注視が必要です。