ビジネス

NVIDIAのCEOが語る「コンピュータはAIをGPUで実行する世界へと進化」

2025-01-08

著者:

NVIDIAは、2023年1月7日から10日までアメリカのラスベガスで開催されているCES(Consumer Electronics Show)に参加しており、同社のCEOであるジェンスン・ファン氏が基調講演を行いました。ファン CEOは、PC向けの新しい「GeForce RTX 50」シリーズを発表し、AI技術の最新の進展についても言及しました。

新たに発表された「GeForce RTX 50」シリーズは、AI演算能力として4000 TOPS(テラオペレーション毎秒)を実現しており、前世代のGeForce RTX 40シリーズに対して性能が約3倍向上しています。これにより、高度なAIアプリケーションがリアルタイムで処理可能となります。

さらに、NVIDIAは自社の新しいプロジェクト「Project DIGITS」を紹介し、これにより、 今後のAI技術の進化を加速させる計画を明らかにしました。PROJECT DIGITSは、GB10と呼ばれる小型のAIコンピュータを搭載し、オーダーとしては初のAI特化型のコンピュータです。

CEOのファン氏は、NVIDIAの歴史についても振り返り、2006年に登場したCUDA技術が、AIやディープラーニングの進化にどれだけ貢献したかを説明しました。特に、CUDAが発表されたことで、多くのプログラマーがGPUを活用した計算処理を行うようになり、NVIDIAはAIの開発においてリーダー的存在となりました。

今後の展望として、ファン氏は、AIが自動運転車やフルオートメーションシステムに必要不可欠な地域に進化することを強調しました。また、NVIDIAはAIの導入を加速するために、開発者向けの新しいソフトウェアプラットフォームを提供する計画も発表しました。

最後に、NVIDIAはAI業界全体をリードするために、業務の効率化や革新を目指し、AI技術のさらなる進化に取り組むと強調しました。彼の講演は業界関係者だけでなく一般の参加者にも大きな関心を集め、今後の技術の進歩に対する期待を高めました。CESでのNVIDIAのプレゼンテーションは、その革新性と野心に溢れた内容となっており、これからのAIとGPUの関わりに注目が集まっています。