アメリカのNVIDIAは17日（日本時間）、エッジAIおよび組み込みシステム向けの開発プラットフォーム「NVIDIA Jetson」の新製品、小型AIボード「Jetson Orin Nano Super」を発表しました。これにより、AI性能が従来モデルの70%向上し、価格は499ドル（約76,847円）から249ドル（約38,342円）に設定されています。

Jetson Orin Nano Superは、手のひらサイズながら、大規模言語モデル（LLM）を利用したアプリケーションや視覚AIエッジエージェントの構築、AIプロセスのロボティクス開発などに最適化されています。

これまでのJetson Orin Nanoと比較し、AIの推論性能が40 TOPSから67 TOPSに増加し、メモリ帯域幅も50%増の102GB/sに達しています。同社は、自社製品に加え、多くの開発者や教育機関、企業がAI開発を迅速に進められる環境を整えることを目指しています。

主な仕様としては、Cortex-A78AE（6コア）、GPUコア×1,024、Tensorコア×32、8GBメモリを搭載しています。消費電力は7〜25Wとなっており、特に高解像度かつ高速なフレームレートを引き出せるよう対応しています。

今回のJetson Orin Nano Superは、従来のJetson Orin NXやJetson Orin Nanoシリーズとも互換性があり、ソフトウェア更新により生成AI性能を最も70%向上させることが可能です。この新型ボードは、特にAI分野での進化を促し、様々な企業や開発者がより利便性の高いAIシステムを構築できるようお手伝いすることでしょう。