「こんぴら音楽祭」は、特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構（通称：NPO大百通）が主催する講演会シリーズです。「わかりやすいメンタルヘルス講座」と銘打ち、毎回多彩なお客様をお迎えし開催しています。参加を希望される方は誰でもご参加いただけます。

NPO大百通では、2024年8月から12月、「わかりやすいメンタルヘルス講座：こんぴら音楽祭」を開催します。これにより、今までお問い合わせやリクエストが多かったテーマの中から5本をセレクトし、再編成したものをアーカイブ配信いたします。

11月のテーマは「トライム・インフォメーションズ（TIA）」です。開催時には申込が間に合わなかった方や、見逃してしまった方、もう一度見たい方、こんぴら音楽祭に参加して近くの皆さん、ぜひご覧ください！

– 第4弾：11月「メンタルヘルスの新しい潮流！ トライム・インフォメーションズ（TIA）」

【出演者（講師）】

– 游康安一郎さん（長谷川メンタルヘルス研究所所長；カウンセラー）

– 吉田有紗さん（DBTスキルアップループ参加者；当事者）

– 吉田佳子さん（家族スキルアップループ参加者；母親）

– ゲスト

– 井藤順一郎さん（メンタルヘルス診療所さん（税込）；精神科）

【こんぴら音楽祭主宰（ご案内役）】

– 市来真隆さん（東京医科歯科大学精神医学分野教授；精神科医）

ゲスト出演者のご所属は「こんぴら音楽祭」開催当時のものです。

【トライム（心の傷）は広域圏に有害で多大な損失をもたらす公衆衛生上の問題です。その問題に対処するためにトライムとの広域な影響に関する知識と理解に基づいた（トライムインフォーマルメンティング）支援が提供される必要があります。したがって大多数の人はこれらのサービスや支援を受けられない状態でいます。トライムへの対応がなされないと、精神的な障害や物質使用障害、慢性的な身体疾患のリスクが優位に増大します。トライムインフォメーションズ（TIA）の実施が、これらのような考え方から始まっています。

私たちは精神科病院、カウンセリングルームでの実践を長年受けてきました。その経験から多くの人が語る「悩みごとが心の傷（トライム）と関連がある」ということが増えつつあります。TIAに関わりを持ったおかげで、自分が感じていることを言葉にしやすくなり、具体的にどんな工夫をしたら良いのか、というヒントが得られるという感覚があります。しかしながら日本では未だに多くの人がこれらのサービスや支援を受けられない状態です。TIAについてより多くの人に知ってもらいたいとも思っています。

【配信期間】