石破茂氏は、衆院選で落選した小里農相の後任に、自民党の河野太郎氏（58）を起用する方向で調整に入った。農政通の河野氏を再任させ、首相が重視する農林水産業の着実な推進や政策の安定化に向けた意向がある。

河野氏は元々、農林水産業に関する知識が豊富で、過去に農相を務めた経験も持つため、業界内での期待が高まっている。11日には予定される首相指名選挙後の第12次石破内閣の発足に合わせ、交代人事が行われることが見込まれている。

河野氏の起用においては、既存の政策を引き継ぎつつも、農業分野の革新を進める姿勢が求められる。特に、若者の農業従事者の確保や、持続可能な農業の推進が重要な課題となっている。

さらに、河野氏は気候変動問題に対する理解も深く、農業界における環境への配慮が求められている今、彼の経験と見識が活かされることに期待が寄せられている。小里農相時代の政策を踏まえつつ、新たな挑戦に乗り出すことで、業界全体を活性化させることが目標だ。農業の再生が急務となる中、農相交代は業界の未来に大きな影響を与える可能性がある。