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ニューヨーク市で『渋滞税』が開始、影響は?

2025-01-06

著者: 愛子

3時間前

ニューヨーク市で初めて導入される『渋滞税』制度が5日よりスタートしました。この施策は高い交通問題の改善や公共交通網の整備に向けた資金調達が目的です。

対象の地域は、セントラル・パークの南側です。エンパイア・ステート・ビルやタイムズ・スクエア、ユニオン・スクエアなどが含まれています。

このエリアに車で入る人は、ピーク時には1日あたり9ドル(約1400円)、それ以外の時間帯には2.25ドル(約355円)を支払います。

小型トラックと通勤通学用のバスは、ピ—ク時の料金に対して14.40ドル(約2270円)、大型トラックや観光バスの場合は21.60ドル(約3400円)の料金が適用されます。

渋滞税に関しては、ニューヨーク市の議会が2年前に提案しましたが、交通業者や企業からの反発が強く、長期間の延期と修正がありました。

今回の施策では、関係者がアナウンスした通り、ニューヨーク市民への深刻な影響が予測されています。特に目立つ反発があり、著名なニューヨーク市民の意見として「この税の影響で多くの人々が仕事に行くのが難しくなる」との指摘もあります。

地区の交通データ分析会社INRIXによると、ニューヨーク市は昨年2年間連続で、世界で最も渋滞が激しい都市でした。昨年1〜3月にはマンハッタンのダウンタウンを朝のピーク時に走行する車の平均速度は時速17キロメートルだったと報告されています。

この渋滞税が新たに導入されることで、交通問題が緩和されるか、逆に影響が出るのか、今後の動向から目が離せません。市民の反応や生活スタイルの変化にも注目です。