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ネットフリックス、過去最大の会員数増加-「イカゲーム」続編の影響

2025-01-21

著者: 裕美

動画配信サービスのネットフリックスが21日、2024年10月~12月(第4四半期)決算で、会員数が過去最大の増加を記録したと発表した。この四半期には1890万人が新たに加入し、これは予想を12%上回る結果であり、会員数は世界全体で3億人を超えた。

この劇的な会員数の増加は、新ドラマ「イカゲーム」続編の配信に伴うもので、世界中で非常に高い人気を博している。同社は、2020年の初期段階に相当する1500万人の加入者を記録した。

ネットフリックスの会員数の増加を公表するのは今回が最後で、今後は投資家に向けての利益指標を重視する方針に転換することを発表した。第4四半期の売上高は16%増の102億ドル(約1兆5473億円)と見込まれ、2025年までの最大の増加を予測している。

増収の背景には料金の値上げが挙げられ、同社はアメリカやカナダ、ポルトガル、アイルランドで値上げを実施し、アメリカでは最も高いプランが月額17.99ドルまで上昇したという。

同社は今年の売上高を最終的に445億ドルと予測し、前年度比14%の増加を見込んでいる。営業利益率は29%の見通し。

決算発表を受け同社の株価は時間外取引で1.12%の上昇を記録し、その後の売上高増加が大きな期待を集めている。

ネットフリックスは新規会員の急増に対して会員数の公表を中止し、今後は利益指標を強化することを明言している。アナリストや投資家にとって、こうした戦略の変化は注目を集めると同時に、収益性の向上に寄与すると期待される。

昨年は過去最大の会員数の増加を記録し、4100万人の純増があったが、今年は更なる成長が期待されており、市場の関心が高まっている。