世界

「ナスカの地上絵」にあたる新たな2タイプ、地上絵303点も新たに発見!

2024-09-24

ナスカの地上絵の新たな発見

南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」についての研究を行っている山形大学は、AI技術を用いた半年間の現地調査で、新たに303点の動物や人型の地上絵を発見し、制作目的を解明したと発表しました。

2022年9月から2023年2月までの現地調査では、山形大学が4年前から「ナスカの地上絵」の調査を続けており、AI活用により特定された地上絵が著しく増加したとのことです。

同大学の河井正人教授は、パネルからオンラインで発表し、「当時は文字のない社会。線を繋いだり見ることで人と動物の役割を学んだり、祭祀の場所として使われていた」と語りました。

地上絵には4023年前、400キロ平方メートルのナスカ台地に描かれたと言われており、1920年代に発見され、94年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。しかし、調査範囲が限られ、山形大学が2004年から研究を進めてきた経緯があります。

これまでの研究では、人型や動物、植物などの具体的な地上絵430点が確認され、山形大学が行った318点の人形星座画像や空間写真、ドローン画像から特定されました。しかし、ナスカ台地は広大なため、調査を加速させようと先進的なAI技術をもつIBM研究所との共同研究に至りました。

地上絵は面タイプと線タイプに分けられ、それぞれに役割があったとされています。面タイプは面状に石を除去し…