
NASAが警告!気候変動により南極の氷が驚異的に復活した理由とは?
2025-05-28
著者: 芽依
南極の氷が急激に増加中!
2021年から2023年にかけて、NASAのデータによると南極の一部で氷が復活していることがわかりました。これは、上高地の研究チームによるもので、科学誌『Science China Earth Sciences』に発表されています。
驚異的な氷の復活の背景
NASAの「GRACE(重力回復と気候実験)」とその後継の「GRACE FO(フォローオン)」による研究によると、2002年から2010年の間には、年間平均で約810億トンの氷が減少していました。しかし、2011年から2020年にはその減少がさらに加速し、年間平均で約1570億トンの氷が失われました。この悲劇的な状況が続く中、2021年から2023年には、年間平均で1190億トンの氷が逆に増加しています。
専門家の意見
イギリスのノーサンプトン大学の研究者、トム・スレーター氏は「これは特に驚くべき事態ではありません。温暖化が影響し、大量の水分が南極に保持されていますが、極端な気象がより多くの雪を降らせ、氷の増加を助けています」と述べています。
増加の謎と課題
2023年の新たな研究でも、2021年から2022年にかけての南極の氷の増加が観測されています。この研究は、異常な降水量の増加が主な原因となっていることを指摘しています。スレーター氏によると、この気候変動の影響は短期的な現象で終わらない可能性が高いと警告しています。「南極の氷の損失が進んでいる一方で、他の地域の氷河も加速しており、温暖化した海水が流入しています」と強調しました。
地球に与える影響は?
このような氷の増加が恐らく一時的な現象であることは明らかで、長期的には南極の氷河が減少する一方、異常気象によって一時的な復活が起きるという点が強調されています。この事実が、地球全体に及ぼす影響は計り知れません。気候変動に立ち向かうためのさらなる知識と戦略が求められています。