南小谷駅発の「朝さ」が春改正で運転区間短縮へ、その理由は? JRに聞く
2024-12-29
著者: 健二
JR東日本は、2025年3月15日に実施するダイヤ改正において、大糸線に乗り入れる特急「朝さ」の運転区間を短縮します。
2024年度において、「朝さ」5・46号は、新宿〜南小谷間での運転となっており、松本〜南小谷間で大糸線に乗り入れています。2025年春のダイヤ改正では、この大糸線の乗り入れ区間を短縮し、松本〜白馬間に変更される予定です。さらに、上り列車は46号から38号へと、大糸線直通の対象列車が変更されます。
JR東日本に今回の変更意図を聞くと、上り列車を利用しやすい時間にするためと、発車時刻特急列車を運転するために、2つの理由があるとのことです。
1つ目については、大糸線直通の対象列車46号から38号に変更することで、白馬駅の発車時刻は15時16分から13時41分へと、1時間30分早くなります。これによって、乗車の便宜を考慮した発車時刻の調整が可能になると、JR東日本の広報担当者は説明しています。
そして2つ目は、発車時刻特急「はくば」が関連してきます。この特急列車は、2024年度夏の発車列車として初お目見えで、松本〜白馬間で設定されています。同年度の夏は1往復、冬は2往復の設定ですが、2025年3月のダイヤ改正以降も、1往復を運転することが発表されています。JR東日本の広報担当者は、この発車特急を運転するために、定期特急の運転区間を新宿〜白馬間とする旨を説明しています。
これに伴い、発車特急を運転するための車両のやり繰りの関係なのか、大糸線内における定期特急と発車特急の運転区間を統一するための取り組みであることが考えられます。しかし、依然として回答は得られていません。
ただし、ダイヤ改正後の「はくば」上り列車(松本駅行き)は、改正前の「朝さ」46号に近い時刻での運転となります。
大糸線では「朝さ」「はくば」のどちらも、名古屋方面からの特急「しなの」も、発車で運転されています。しかし、これらも「はくば」と同様、南小谷駅には乗り入れません。2025年春のダイヤ改正以降、大糸線での乗り入れ列車がある列車は、長野〜松本〜南小谷間の発車時刻が非常に早くなると言われており、夜間の1本走る上り快速列車のみにとどまります。