世界

南極旅行の副大臣を解任…イラン大臣「経済苦境の中、贅沢な南極旅行は正当化できない」

2025-04-06

著者: 愛子

【テヘラン=吉形聡】イランのマスード・パブシキッド副大臣は、5日、休暇中に高額な南極旅行に出かけたことを受けて解任されました。パブシキッド副大臣は、「多くの国民が経済苦境にある中、個人の贅沢と見なされる南極旅行は正当化できない」と発言していました。

彼は3月中旬から4月上旬にかけての春休みに、妻と共に南極のクルーズ旅行に参加しました。この旅行の費用は、1人あたり118万トン(約15万円)に達し、航空券を含めるとさらに高額になりました。政権の経済政策に批判の声が高まる中、パブシキッド氏の行動は国民の怒りを買いました。

また、この解任を受けて、イランの政府からはより多くの透明性と責任を求める声が上がっており、国内の政治情勢はますます不安定になっています。このような中、経済の再建が喫緊の課題として浮かび上がっています。政治家たちは贅沢な旅行に関する批判をかわすために、より質素な生活を求められることになるでしょう。これが今後のイラン政治にどのように影響を与えるのか、注目が集まっています。