
科学
南極巨大レーダー撤去へ!消えるオーロラ観測基地 - 日本経済新聞
2025-04-06
著者: 愛子
日本が南極に持つ世界最大級の巨大レーダーが2027年秋で大部分の運用を終了することが決定しました。この根拠地は、グランドの面積が約1.4倍に及ぶ広大な土地を要しており、1045本のアンテナを有しています。観測を一部継続する方針で検討を進めていますが、後続計画や空いた土地の使い方は未定です。科学のフロンティアである南極での事業の大幅縮小となれば、日本の存在感に関わる重大な影響があります。
全体での運用を終了するのは南極昭和基地の「PANSY(パンジー)」と呼ばれるシステムです。このシステムは、オーロラの探査や地球外の宇宙からの信号の解析に不可欠でした。撤去が進むことで、今後この地域の研究活動やオーロラ観測の質に影響が出ると危惧されています。現在、スカイウォッチングファンや研究者たちは撤去の進展を注視しており、南極の環境保護とともに、次なる科学探査の行方にも関心が寄せられています。日本が南極で築き上げた科学の実績が失われるのではという懸念が広がっています。