科学

南半球の天体写真を自宅で撮影…天文台の望遠鏡リモート操作サービスが開始

2025-09-16

著者: 陽斗

新たな天体観測の扉が開く

株式会社リコリが9月16日(金)、自宅から遠隔操作で天体写真を撮影できるサービスを始めました。インターネット経由で、南半球に位置する望遠鏡を操作し、素晴らしい天体の姿を映し出せるのです。このサービスを使えば、天文学愛好家たちが自宅にいながら気軽に美しい天体写真を楽しむことができます。

リモート操作の仕組みとは?

サービス名は「リコリ天体撮影サービス」。オーストラリアのサイディング・スプリング天文台に設置された天体望遠鏡をリモートで操作し、遠くの星や星団を撮影することが可能です。具体的には、50cm反射望遠鏡(RA501)や13cm屈折望遠鏡(RA101)を使用し、最短でも30分から15分の単位で予約をすることができます。

誰でも天体の美しさを堪能できる

撮影した画像は、オンラインで確認可能。簡単に編集できる機能もあり、ワンクリックでカラー画像に仕上げることもできるのです。これにより、天体観測初心者でも、美しい写真を手軽に楽しむことができます。

料金と運用の背景

料金は1ポイント=1円のポイント制で、3,000~4,500ポイント(15分単位)となります。月ごとに必要なポイントは変化するため、利用する際は注意が必要です。

多様な活動が注目を浴びる

「リコリ天体撮影サービス」は、社内起業家とスタートアップを支援するリコリの新しい共同プロジェクト「TRIBUS(トライバス)2023」で立ち上げられた事業です。このプロジェクトでは、天体撮影に関わる技術の導入や、日本の天文観測環境の課題を考慮し、有効PoC(Proof of Concept)としてさまざまな事例の検証が進められています。

今後の展望—全天候型の天文台

今後は、さらに多彩な天体のデータを提供する予定です。どんな天体現象でも、手軽に楽しめる時代が到来することが期待されます。