南アフリカ北西州に位置する金鉱山で、数百人から数千人が水や食料の供給されない状況で取り残されています。この状況のため、現地での生活環境が深刻化しています。

報道によると、警察は違法採掘者を厳しく取り締まるため、鉱山内に呼び戻す目的で食料や水の供給を停止しました。一方、政府は救助する意向はないと明言しています。

南アフリカの鉱物委員会によれば、この鉱山には違法採掘者が入り込んでおり、最深部で何ヶ月も生活を続けている現状があります。しかし、供給が断たれたことで、鉱山内の状況は悪化しています。特に水は貴重で、多くの人々が健康を損なうリスクにさらされています。

警察は14日に、亡くなった1人の遺体が同じ日に地上に運び出されたことを確認しました。そして、11日に隣接する鉱山付近で家族が集まったという報告もあり、取り残された人々の実情が明らかになっています。

南アフリカにおける違法採掘は根深い問題で、経済的不安定さを背景に毎年多くの人々がこの危険な仕事に従事しています。現地住民によると、取り残された人々は数百人という情報もあり、実際の正確な人数は不明瞭です。政府は14日、"犯罪者に助けを送ることはできない"とし、警察の取締りを強化する方針を示しました。

この問題に対して、南アフリカの鉱山業界労働組合は、「全員を犯罪者扱いするのではなく、社会的な支援が必要だ」と主張し、政府に対策を求める声を上げています。近年、鉱山に従事する多くの労働者が経済的困難に直面しており、これにより違法採掘が横行しているのです。

この状況がいつまで続くのか、政府の対応はどうなるのか、そして取り残された人々が救助される可能性はあるのか、多くの人が注目しています。南アフリカ国内での安全確保が求められる中、さらなる犠牲者が出ないことを願うばかりです。