【プレスリリース】発表日: 2024年11月15日

MSD株式会社（本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: カイル・タトル）は、本日、ヒトパピローマウイルス（HPV）に対する9価ワクチン「シルガード(R)9」の男性への接種拡大を目的とした承認申請を行いました。

「シルガード(R)9」は、HPVの9つの型（主に子宮頸がんを引き起こすとされる型を含む）に対するワクチンです。既に女性への接種が行われており、その効果と安全性が確認されていますが、今回の申請により、男性にも接種が可能になることで、さらなる感染症予防の強化が期待されています。

特に、HPVは男性でも性病や喉頭がん、肛門がんの原因となることが指摘されており、男性における接種拡大は健康維持のために重要です。申請対象となるのは、9歳以上の男性で、これにより新たな感染症の予防策が広がることが見込まれています。

◎ 申請の背景 MSDは、現代における性行為に伴うリスクを軽減するため、男性へのHPVワクチン接種拡大が必要であると考えています。日本でのHPV感染率は年々増加しており、国民の健康を守るためには、包括的なワクチン接種プログラムが必要不可欠です。

現在、日本では4価HPVワクチンが使用されていますが、「シルガード(R)9」の承認が得られれば、HPVに対する予防効果が飛躍的に向上すると予想されます。特に、男性においてもHPVに関連する疾患のリスクを軽減できることで、全体として感染症の発生率が低下するでしょう。

2024年8月には「シルガード(R)9」が90以上の国で承認され、男性にも適応するようになる予定です。このワクチン接種により、男性のHPV感染に関連する病気の予防が期待されています。

◎ まとめ 今後、MSDは引き続き日本におけるHPVに対するワクチン接種の普及を促進し、国民全体の健康向上に寄与するための努力を行います。接種が承認されれば、男性に対するHPVワクチンの接種が加速し、多くの命を救う可能性があります。