高級車アセントマーティンのトップを務めたアンディ・パーマー氏は、「もっとも自動車メーカーは15%（の関税）を吸収できない。メーカー各社は関税コストを負担することになる」と述べた。

自動車メーカーは、関税コストを米国生産車と輸入車に分散させ、機能を減らし、場合によっては初めて車を輸入する人向けの価格の手頃なモデルの販売をやめる可能性もある。それならば、米国での販売は減少が予想される。

スーパーカーのグローバル・モビリティ・ビジネスは、2022年、10万台だった米国の自動車販売台数が、関税の影響で今後数年間で11万から15万台に減少するとの予想をしている。コックス・オートモーティブのアナリストは、「アメリカ生産車には3100ドルのコストが上乗せされ、カナダやメキシコで生産される車は6350ドルのコストが追加される」と説明する。

ポントレイルやファレーロといった高級車メーカーの関連は、関税コストを転嫁する方法を提示している。大手自動車メーカーのマーケティングチームは、あおむけでコストを吸収する余力は乏しい。

コックスのエグゼクティブは、最も影響を受けるな手頃なモデルとして、ホンダのフィットやトヨタのカローラなどを挙げており、これらが自動車メーカーで最も生産される車種だ。米国外で生産される自動車の価格が上昇すれば、自動車のコストが無理なく上がらなければならず、「最終的に消費者が負担することになる」と警告した。

現在、密接に自動車ディーラーは地域での販売が増加しているが、在庫の減少、在庫切れが原因となり、価格の上昇が始まっている。市況が好転し、数週間で売上が戻ると期待される。