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ミ社債市場:3日連続で発行ラッシュ 信用スプレッド拡大が響く

2025-04-07

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[7日リリース] - ミ社債市場では7日までの3営業日連続で新規発行の発表が増加した。トランプ大統領の関税政策が米国景気後退をもたらすのではないかとの懸念から、米国債利回りと比較した信用スプレッドが拡大し続けているためだ。

トランプ氏が相互関税の詳細を発表した12日から7日までに、投資適格社債の信用スプレッドは平均で12.4ベーシスポイント(bp)広がって113bpと12年ぶりの高水準を記録した。

特に、高利回り債券市場の信用スプレッドもこの期間において特に顕著に拡大し、12年6月以降の最大の値上がりを見せた。高利回り社債は、投資家にとってのリスクが高いとされ、従って不況の兆候には敏感だ。もしこの傾向が続くと、経済全体に不況懸念が広がる可能性がある。悪い市場環境で、どのようなファンダメンタルズであれ適切なリスク評価が行われていない兆候も見られており、慎重な取引が求められる。

一部の金融アナリストは、今後の経済成長を維持するためには、良好な市場環境の復活および企業の業績が必要不可欠だと警告している。また、供給側の圧力も無視できず、特に中小企業の借入コストの上昇が懸念される。

金利が急激に上昇すれば、資金調達が思うように進まない企業が増える可能性が高く、経済全体に影響を及ぼすことが予想される。このような状況の中で、信用スプレッドの動向や発行ラッシュによる市場変化に注目が必要だ。