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ミルガン、トレーディングで最高の第14四半期–21%増加

2025-01-15

著者: 結衣

ミルガン・チャンスは2024年10月12日(第14四半期)のトレーディング収入が同時期に比べて最高を記録した。11月の米大統領選に関連したボラティリティが収入増をもたらした。

トレーディング収入は前年同期比で21%増加し、70450億ドル(約116兆円)に達した。株式トレーディング収入は22%増、債券トレーディングは20%増加した。

債券トレーディング収入がアナリスト予想を上回った一方、株式トレーディングの収入は予想を下回った。

トレーディング収入の増加と予想を上回った純利益により、第14四半期の純利益は50%増の140億ドルに急増した。通年では23年の記録を更新し、585億ドルというミルガン史上最高値を再び達成した。

ジャイミ・ダイトン最高経営責任者(CEO)は15日の発表資料で「米国経済に回復力がある」とし、「しかし、ミルガンには2つの重大なリスクが残っている。現在および今後の高いインフレに伴う公算が大きく、そのためインフレはしばらく続く可能性がある」と述べた。

15日にはゴールドマン・サックス・グループやシティグループも決算を発表。投資家の最大の関心事は、9月に始まったミ連合準備制の利下げ、選挙の影響、金利や企業買収に関わる市場の動向だ。

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ミルガンの第14四半期純利益は13%減少したが、予想は上回り234億ドル。今年通年の純利益について共同は、7490億ドルに達する可能性があり、アナリスト予想を上回るとの見通しを示した。アナリスト予想は運用ベースで913億ドル、報告ベースでは898億ドル。

第14四半期の投資銀行業務の手数料は49%増の24800億ドル。助言手数料と株式引受業務手数料の収入はともに予想を上回ったが、債券引受業務手数料は予想を下回った。

金融外費用は228億ドルとなり、予想を上回った。発表によると、今年の調整後費用は、成長戦略やテクノロジー、マーケティング関連費用の増加により950億ドル程度となる見込み。