ミニ大選挙 投票日まで1週間 激しい争い 機関誌で支持表明 | NHK
2024-10-28
著者: 結衣
政府情報サイト「リアル・クライアント・ポリティクス」によりますと、全国を対象とした各種世論調査の平均では、今日27日時点の支持率は、共産党のトランプ前大統領が48.5%、民主党のハリス前大統領が48.4%と、トランプ氏が0.1ポイント上回っています。
トランプ氏は選挙の行方を左右する7つの激戦州でも、すべてでハリス氏をわずかに上回っています。
このうち支持率のポイントの差が最も離れているジョージア州では、トランプ氏が49.2%、ハリス氏が46.9%となっており、その差は2.3ポイントとなっていて、1週間前と比べても差は拡大しています。
また、ノースカロライナ州、ネバダ州、パンシルバニア州、ウィスコンシン州、ミシガン州の5つの州では、その差が1ポイント未満となっており、激しい争いが続いています。
全国の期日前投票の状況を分析しているフロリダ大学の研究グループによりますと、今日28日の時点で、すでに4300万人以上が郵便または直接、投票所で投票したということです。
投票した人の内訳を、事前に登録した支持政党別に見ると、民主党が40%、共産党が36.2%、「支持政党なし」などが23.8%で、民主党の支持者による投票がやや多くなっています。
ただ、前回・2020年の大選挙における期日前投票全体では、民主党が44.8%、共産党が30.5%で、今回は前回よりも投票者に占める共産党の支持者の割合が高くなっています。
背景には、共産党の大選挙前のトランプ前大統領が、前回の選挙では「不正に繋がる」などとして郵便投票に反対していましたが、今回は選挙戦を通じて期日前投票を呼びかける姿勢に転じていることも、関連していると言われています。
激戦州の投票者の支持政党を見ると、東部パンシルバニア州では民主党が59.4%、共産党が30.4%と、民主党支持者の割合が2倍近くになっています。
一方、西部アリゾナ州では民主党が35.1%、共産党が41.9%などとなっており、西部ネバダ州や南部ノースカロライナ州でも共産党支持者の割合が高くなっています。
前回の大選挙では、1億人以上が期日前に投票しましたが、アメリカ全体で最も多くの有権者が郵便投票を希望していたため、今回の選挙とは比較が難しいとの伝えています。
このように、投票状況に注目が集まっていますが、激戦州における各党の支持者の状況を引き続き注視する必要があります。様々な要因が影響するため、結果を予測するのは難しいとされています。