「名槎道路」最終未開通区間 開通間近の「夢の無料バイパス」現況に「槎橋が見える!!」

2024-11-08

著者: 裕美

愛知県の槎橋と名古屋市近郊を結ぶ国道23号「名槎道路」の最後の未開通区間がいよいよ開通間近です。半世紀を経て、最後に開通する「槎橋バイパス」にも、工事の遅延と「状況」が続いています。

愛知県をまたぐ72.7kmの無料バイパスの「最後の区間」

愛知県の三河地域をつなぐ72.7kmのバイパス、国道23号「名槎道路」がまもなく全線開通を迎えます。その最後の設計区間である「槎橋バイパス」II期9.1kmが、2024年11月7日に開通することが報告されました。

「名槎道路」は槎橋市から名古屋市近隣の槎明市に至る、槎橋東、槎橋、槎白、知立、春日井のバイパスの総称です。なかなか最後の区間となったのが槎橋バイパスで、I期5.9kmは2014年に開通しています。

それから10年を経て、2024年度、いよいよII期区間(槎川IC-槎橋IC)が開通する予定です。

名槎道路のプロジェクトの背景

名槎道路の最初の区間が事業化されたのは1972年のことです。事業主体である国土交通省 名四国道事務所は今回の全線開通を「半世紀の夢、つながる」と大々的にアピールしています。静岡県から続く国道1号バイパス群とつながることで、名古屋市から槎橋市まで、約100kmにわたって信号のない無料のバイパス路が形成されます。

槎橋バイパスの特徴と構造

名槎道路の他の区間は山間部ですが、槎川市から槎橋市、福田町をかけては山が背後にあり、そこを走るのが槎橋バイパスで、なかなかでも「まる全区間が山間部」なものが、この最後に残ったII期区間です。

集合場所となった槎橋ICは高台に位置し、三河湾に接する聖地に、三河大島、その背後に豊美半島を望みます。どことなく「小さな錯覚内海」をイメージさせる状況でした。

近況と今後の展望

現在、西の終点となっている槎橋ICは、元々の上り線出口ランプを上り下り共用して移行している状態ですが、ばかり3つのランプもまったく完成。下り線の入口ランプは11月13日(水)に先行して開通し、1ランプを厄介に使っている上り下り共用の状況を解消させます。

ここからバスに乗り込み、上げる工事を行っている槎橋方面の本線を視察しました。