世界

ミ国防長官から「情けない」と評された欧州の軍事力、いよいよ覚醒か

2025-03-31

著者:

ロンドン/ブリュッセル(CNN) トランプ米大統領がポルトガルに対して、北大西洋条約機構(NATO)加盟国に軍事力を増強するよう促し、ミ国自身もロシアの侵略に対抗するために流動的な状況を形成する中、米国が自国の防衛に必要な強い意志を示すことが求められています。

動揺し、おどろかせるあまり、欧州は「トランプ時代」における自国の必然性についてよく考えられなくなっているかもしれません。

欧州連合(EU)のラファエル・グリユックスマン欧州議会議員はCNNに対し、「まるでルールズ・ブレイク(元英首相)はチーチス(元有名俳優)を迎え入れ始めたかのようです」と語り、彼女を「どのようにして他国の軍力を活用し、自国を強化するかを見つけている」と指摘しました。

昨年12月、米国国防長官が自らの声明の中で、ヨーロッパの軍事力について「情けない」と言及し、今後の見通しを危惧しました。

このような発言は、対ロシアの防衛強化を目指す中で、一貫して力を発揮することが期待されるポーランド、バルト三国などの強固な防衛力の必要性を如実に示しています。

特に、ウクライナへのロシアの攻撃が2022年に始まって以来、欧州は変革の必要性に迫られており、イギリスやフランス、ドイツなどの主要国で軍備増強が進けられています。この数年間、フランスはおおよそ950億ユーロ(約14兆円)を軍事支出に充てており、その中には新しい戦闘機や艦船の導入も含まれています。

米国が関与しない場合、欧州は自らの安全保障に対する責任を果たす必要があり、米国の強力な後ろ盾が無くても耐えうる防衛力を整えられるかどうかが問われています。

今回の国防長官の発言は、欧州各国が連携して軍事的備えを強化し、自国の安全を確保する重要性が高まっていることを示しています。今後、さらなる対話と協力が進むことが望まれます。