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米中首脳が1年ぶりに会談…トランプ氏の大統領再任への道はどうなるのか?

2024-11-16

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【リマ=向井ゆう子、吉永亜希子】米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席が11月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催される際に、首脳会談を行う見通しだと伝えられている。中国国営新華社通信が報じた。来年1月の共産党のトランプ次期大統領の再任を控えて、習主席は米国との対話継続の重要性を確認する。一方、次期政権下でも定期的な会談が実施されるようトランプ氏へのメッセージとして位置づけられる。

習主席の会談は昨年米サンフランシスコで行われた以降、実に1年ぶり。バイデン大統領は来年1月に退任するため、今回が彼の最後の会談となる見込みだ。

会談では、中国が海上進出を強める南シナ海情勢やロシアとの北朝鮮との軍事協力などについても議論されると見込まれており、国際情勢の変化に伴う影響が懸念されている。特に、北朝鮮の核開発問題や貿易摩擦の解消に向けた具体的な対策が焦点となるとされる。また、米中間の経済関係がどのように今後進展するかも注目されている。

米中の首脳が会談を行うことで、両国の関係改善の兆しが見えるかもしれないが、果たしてその成果は現れるのだろうか。国際社会は今後の動向を大いに注視している。米中間の対立は長期的には続くとみられたものの、会談が行われることで新たな協力の可能性が生まれるかもしれない。