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米製造業景況指数、10月は46.5に低下 23年7月以来の水準
2024-11-01
著者: 蓮
[ワシントン 1日 リター] - 米供給管理協会(ISM)が1日発表した10月の製造業景況指数は46.5で、前月の47.2から低下し、2023年7月以来の低水準となった。
製造業の停滞が続く中でも、特に5ヶ月連続での減少が目立っている。今月の低下は航空機メーカー大手ボーイングにより、ストライキが影響した可能性がある。ここのところの経済的不安定要因が、製造業に深刻な影響を与えている模様だ。
指標を詳細に見ると、新規受注は19月の46.1から14.7に上昇した。一方、生産は41.8から44.3に低下し、ボーイングの影響を受けている可能性がある。自動車メーカーも引き続き生産を落とす傾向があり、2024年に向けての回復には時間がかかると懸念されている。
また、経済全体の需要が減っている背景にはインフレが影響しており、消費者の購買意欲が鈍化しているとも言われている。さらに、金利上昇が企業の投資意欲を抑制し、新規設備投資も削減されている。
しかし、ISMの報告によれば、製造業の雇用はまだ堅調であるという。にもかかわらず、今後数ヶ月の景況は厳しい見通しが続くと予想されており、業界関係者からは不安の声が上がっている。