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米銀最大手が新組織設立!ダイモン氏「転換点に直面」

2025-05-21

著者: 健二

新たな「政策科学センター」を設立

米銀最大手のJPモルガン・チェースは、21日に新たな地政学的リスクに関する助言を提供する専門部隊「政策科学センター」を設立しました。このセンターは、ロシアやウクライナ情勢、中東、世界的な軍事動向を受けた調査リポートを公表することを目的としています。

自らのキャリアを強調するダイモン氏

JPモルガンの最高経営責任者(CEO)であるジェイミー・ダイモン氏は、この新センターの設立を「自身のキャリアの中で最も重要な動き」と位置付けています。

今後の計画と重要なテーマ

今後は、インフレーションや人事ネタといった重要なテーマを中心にリポートを発表し、デジタル経済やグローバルな流通の変化に対する見解を示す計画です。ダイモン氏は、この部署が判断材料を共有し、多くの視点から実務の観点を提供できることに期待を寄せています。

深刻な脅威が迫る世界情勢

同氏は、世界が直面する問題には、急速な技術変化や経済の不安定性、地政学的な対立が含まれると述べ、「未来の世界は、グローバルな競争と相互依存からますます複雑になっている」と警鐘を鳴らしました。2022年にはロシアのウクライナ侵攻が引き金となり、多くの国や企業が新たな危機に直面しています。「そのために、十分な情報収集と分析が不可欠です」と補足しました。

言及された影響とリスク

ダイモン氏は、最近の投資家に対するメッセージの中で、現在の地政学的リスクが「非常に高い」と強調。「新型コロナウイルスの影響に加え、他国間の緊張が交錯する今、私たちが直面するリスクは前所未聞です」と述べ、企業や国が協力して対応していく必要性を強調しました。

最適な判断を下すために

この新組織は、企業が不透明な情勢に適応するための手助けを行うことを目指し、特に経済と地政学が交錯する場面での的確な判断を促すための情報を提供していく方針です。