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米消費者のインフレ予想急上昇、トランプ関税を懸念 - ミシガン大調査
2025-01-10
著者: 雪
[ワシントン 10日 リポート] - 米ミシガン大学が発表した10月の消費者信頼感指数によると、消費者の1年先のインフレ率の予想が急上昇し、13.3%となりました。先月の12.8%からの上昇で、これは昨年5月以来の高水準です。トランプ政権の関税政策が経済に与える影響が消費者の間で懸念されていることが背景にあります。
また、2年先のインフレ率の予想も上昇し、12.3%に達しました。これも昨年からのTrending上昇を示しており、長期的なインフレ懸念が強まっていることを示唆しています。
ミシガン大学の消費者調査では、短期的にも長期的にも人々の期待が高まっているとされており、その要因として価格の上昇や賃金の動向が挙げられています。特にエネルギーや食品の価格が顕著に上昇しており、多くの家庭の家計に直接的な影響を与えています。
専門家は、このトレンドが続くと、連邦準備制度(FRB)が金利を引き上げざるを得ない状況になるかもしれないと警鐘を鳴らしています。金利の上昇は、住宅ローンやマイホームの購入に影響を及ぼす可能性があるため、今後の経済動向に注意が必要です。
この調査は、消費者の経済動向を把握する上で重要な指標とされており、企業や政策立案者にとっても貴重なデータ源とされています。消費者の信頼感が高まる中で、今後の市場の動向や購買行動に注視が必要です。