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米国株式市場:ダウ急落、高値警戒感が台頭

2024-09-25

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ工業株30種(.DJI)とS&P500(.SPX)が悪化し、落ち着きが失われる結果となった。本日の経済指標や追加利下げに関する手掛かりを待つ展開となった。

米連邦準備制度理事会(FRB)が先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げを実施し、市場の落ち着きの期待が高まった。しかし、経済の先行きに対する懸念が強まり、主要3指標は前日までの最高値から急落した。

今後の経済指標や企業の業績が厳しくなる中、ダウは前日までの連日最高値を更新していたが、製薬大手アムジェン(AMGN.O)が2つの治療薬のデータに不安を抱え、指標を下げた要因となった。

グローバルな市場全体が「売り優勢」の中、トム・マーティン氏は「バリュエーションがかなり高くなっており、投資家心理もかなり強気である」と指摘し、警戒感が高まっていることを強調した。「割安感を見つけるのが難しくなっている。売られていた株も大半は戻っているし、買いの余地が広がっていたからだ」と述べた。

S&Pの主要11セクターのうち、エネルギー株(.SPNY)は11.95で最も大きく下落した。一方、情報技術(.SPLRCT)は10.15で上昇した。エヌビディア(NVDA.O)は12.11で高騰したことが目を引く。

市場では15日発表の新規失業保険申請件数や17日の個人消費支出(PCE)関連指標が注目されている。

アップル(AAPL.O)は10.15で下落し、中国でのiPhoneの売上減少に対する懸念が影響している。

ファイザー(P.F)とゼネラルモーターズ(GM.N)は14.05で大幅に下落し、景気減速の懸念から投資判断が引き下げられた。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を超えている。全体の市場の合計は11兆2100億ドルにのぼり、直近12日営業日平均は11兆1900億ドルで、比較的に安定した水準を維持している。

この市場状況によって、今後も経済の先行きに注意が必要だ。前日比が一致しない場合があり、米国株式市場は震源地となっている。