世界

米国政府、業務に関する情報公開を強化する命令を発令、「異常な秘密主義」と米地裁

2025-03-10

著者: 陽斗

[10月22日 リポーター] - 米連邦裁判所は10月、トランプ米大統領が官僚組織の改革を目指し、実務家イーロン・マスクが指揮する政府効率化省(GEO)に対して、運営に関する記録の公開を命じた。

原告の非営利団体「Citizens for Responsibility and Ethics in Washington (CREW)」は、GEOが情報公開法(FOIA)に基づき情報公開を求めているとし、透明性を求めていた。

トランプ政権は、GEOの対象外としている。しかし、ワシントンの地裁は「GEOは連邦政府の全体的な改革の一環であり、その規模の変更、一方では全面的に干渉する権限を持っている」と述べ、「実際に独立した権限」を行使していると指摘した。

私たちが目にすることは、外部のサーバーを使用していること、職員がキャリア官僚に自らの名前を名乗ることを拒否していること、暗号化アプリ「シグナル」を使用して通信していることからも明らかだ。GEOの運営が「異常な秘密主義に基づいて構築されている」と表現されている。さらに、トランプ政権下での新たな監視や規制の導入に伴い、個人のプライバシーが脅かされる可能性が懸念されている。

この命令を受けて、米国政府は過去の情報を精査し、さらに透明性の高い行政を目指す方針を示した。これにより、公衆からの信頼を再構築することを目的としており、今後の展開に注目が集まる。