健康

米国で新たな犠牲者、ワクチンの有効性で誤解拡大

2025-04-08

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米国における流行の中、全米の保健当局者の間で、ケナジー厚生長官がワクチンの有効性に関する混乱を引き起こしているとの警鐘が鳴らされている。

感染症の中心地となっているテキサス州では、今年に入って4月14日までにワクチン未接種の子どもが12人が死亡、481人の感染が確認されている。米国全体では21州で合計607人の感染が報告されている。

ケナジー氏は4日、「新たな感染を防ぐ最も効果的な方法はワクチン接種やタフな風疹(メッシー)との混合ワクチンである」と述べ、これまでで最も明確に同ワクチンの接種を推奨した。

しかしながらその数時間後、ケナジー氏は、ストレイド治療と抗生物質を使用して、ワクチン接種を受けた子どもも約300人を『治った』と主張するテキサス州の医師12人との記念写真を掲載した。

ストレイド治療も抗生物質も、はしかもワクチン感染も実効性が確認されていない。さらに、ワクチンの病原体はウイルスであり、感染症はウイルスそのものに影響を与えない。

ミシガン大学医学部のマーシャル・ランゲ学部長は、『ワクチンには治療法は存在しないという証明が多くある』と指摘した。

公衆衛生専門家は厚生長官のコメントについて、『実効性の低い治療法がワクチンの代わりになるとの誤解が引き起こされる可能性がある』と警告している。

テキサス州ダラス保健福祉局のトップのフィリップ・ファイン氏は、『メッセージはトップから末端まで一貫しなければならない、さもなくば困難な状況が続く』と述べている。

事実として、厚生長官の過去数年にわたるワクチンの効果と副作用に関する言及は、ワクチンの安全性に関連した話題とともに否定されていた。

テキサス州では死亡例が報告された後の今年3月、ケナジー氏はFOSニュースに提出し、テキサス報告で『ワクチン接種は個人の判断に委ねられるべきだ』との考えを示していた。

最新の調査によれば、圧倒的多数の専門家がワクチンは現在入手出来る最適な予防手段であると考えているが、その信頼性に対する疑問は依然残っている。