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【米CPI】利下げ後にも「兆の前の静けさ」か-市場関係者の見方

2025-08-12

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7月の米消費者物価指数(CPI)は、食品とエネルギーを除くコア指標の伸びが加速しています。前月との比較で、1月以降の大幅上昇となったのです。関税の影響を伴う高いインフレが続く中、サービス価格の上昇が目立ちました。

一方、食品とエネルギーを除く財の価格はすでに低下し、玩具やスポーツ用品、家庭用品の関連の税の影響を受ける品目も同様に上昇しましたが、6月からは伸びが鈍化しました。

7月CPIに関連する市場関係者の見方は以下の通りです。

●ノースライト・アセット・マネジメントのクリス・ザッカリ氏:

関税が持続的なインフレを煽るかどうかで議論が続いており、今回の統計はその判断材料として主成分とされていた。さらに重要なのは、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)における利上げ見通しに関する発表がされることだ。

●バンクレートのグレッグ・マクブライド氏:

これは兆の前の静けさとも言える。今回のCPIは7月のインフレ動向を映し出すものであるが、ほとんどの関税施策は8月に入ってから発効する。これらのコストが最終的に消費者に転嫁されるまでには一定の時間が必要だ。

●E4O(イー・フォー・オー)の連心・長谷川氏:

CPI発表を受けて市場には比較的安堵感が広がり、リスク資産への回帰が見られる。7月の消費者物価の状況は短期的に好感の持てるものであり、今後の医療市場においても強気の状況が続くと予測される。

このように、7月のCPIは重要な指標として注目されましたが、金融政策の今後の動向がどのように変化するかも注視されます。多くの市場関係者が懸念しているのは、継続的なインフレ及びコストの上昇です。従って、今後の市場の動きには注意が必要になります。

次回の経済データの発表が行われるまで、市場は引き続き慎重な姿勢で見極めることが求められるでしょう。経済の動向を鑑みつつ、今後の投資戦略を模索する重要性が高まっています。