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【秘策】長期金利が急上昇、石破新総裁が「高市トレンド」反発

2024-09-27

2023年10月第1週(9月30日-10月4日)の債券市場では、長期金利の急上昇(利回りの低下)が予想される。自民党総裁選の結果、金融正常化や財政再建に向けた前向きな石破茂元幹事長の発言が日本銀行の利上げに対する強い意欲を示し、高市早苗政調会長への期待が高まっている。市場参加者の間で、長期から短期への資金移動が続く見方が出ている。

市場参加者の見方

▼東海東京証券の倉田学チーフ債券ストラテジスト

「高市トレンド」が続く中、短期から長期にかけて利回り上昇が見込まれ、超長期金利もどこまで上昇するかの警戒感が広がっている。石破氏は財務再建派であり、長期金利はあまり変わらない可能性もあるが、市場はやはり日本銀行による利上げを警戒している。

石破氏は、日本銀行の追加利上げにはあまり前向きではなく、利回り曲線はバイパスしていく方針という。しかし、利回りの水準が戻りつつある場合、長期金利の上昇も見込まれる。

一方、米国の長期金利が低下していることは一つの要因とされており、米国の経済動向を受けて日本市場にも影響を与える可能性がある。特に、米国が金利を下げれば日本にも波及する形で金利も下がる傾向があるため、市場の動向に目が離せない。

新たな金融政策の展開や市場の変化に対して、投資家がどのように反応するかが注視されている。日本市場においても今後の金利動向が大きな影響を及ぼす可能性がクローズアップされている。

さらに、長期金利に対する予測が不透明な中、投資家はリスク管理を強化する必要があるだろう。もしも金利が予想以上に上昇することになれば、債券市場には逆風が吹く可能性が高く、その影響は投資ポートフォリオ全体に及ぶことが予想される。