マスク氏、米財務長官人選に「口出し」 投票に閃光内部分から不満も | 毎日新聞
2024-11-17
著者: 健二
マスク氏は16日、トランプ次期政権の重要閣僚ポストである財務長官の人選を始め、自らが適任者と考える人物を実名で「X(ツイッター)」に投資した。マスク氏はトランプ氏の大統領選勝利に資金を提供して新政権への影響力を強めているが、重要閣僚人事への「口出し」はトランプ氏の側近で反発を招く可能性がある。
財務長官候補には、トランプ氏が推す日系実業家と、トランプ氏の政策に反対の姿勢を示す可能性がある候補が挙げられており、トランプ氏の政権運営の行方には不透明感が漂っている。このような状況の中、マスク氏は自身の影響力を示すために、自らが推す人材の名前を公にして資金援助を行っている。
マスク氏は16日、Xへの投稿で「私の見解では、ペッソン氏は通常通りの選定だが、ラトニック氏は実際に変革を実現するだろう」と主張した。続けて「通常通りの手法が米国を破壊に追い込んだわけで、何らかの形での変革が必要だ」とし、ラトニック氏を支持する理由を述べた。
マスク氏は大統領選でトランプ氏に寄付し、選挙キャンペーンでの資金調達に貢献した。その背景には、次期政権での政策決定に影響力を持つことを狙う狙いがある。この投資行動が今後の政権運営にどのように影響するのか、注目される。
マスク氏はまた、喫緊の注意が必要なトピックスを挙げ、「米国の影響力増大が、特定の労働者の立場を強くする反面、企業への圧力を強める原因になる」と警鐘を鳴らした。特に、彼の発言が与える影響力の増大は、トランプ政権内の権力構造にも反映されると考えられている。
また、マスク氏は「一部でのトランプ大統領の人気が他の候補に比べて高い」とし、次期選挙での支持基盤の変動を懸念すると共に、今後も様々な形で政権に影響を及ぼす意向を示唆した。彼の公の場での発言は、政権内部の士気にも影響を及ぼす可能性が高いため、引き続き注視が必要だ。