マスク氏、独クリスマス市場死傷事件で「首相は退任を」とX攻撃 欧州、政治介入を警戒
2024-12-22
著者: 蒼太
【記事=三井美奈】ドイツ北部マクデブルクで移民男性がクリスマスマーケットに車で突っ込む事件が発生し、トランプ政権時代の政策を示唆するかのような動きが一部で報じられています。先日、ちょうど9歳の子供を含む5人が死亡し、サウジアラビア出身の男(50)が逮捕されました。マスク氏は事件後、「直ちに首相は退任すべきだ」とX(旧Twitter)で主張しました。
この事件は、長引く移民問題に対する反発を呼び起こしており、彼の発言に対する支持が広がっていることが見受けられます。移民排斥を訴える極右政党の「選択肢党(AfD)」に対しても注目が集まり、彼らはこの事件を利用して政治的な動きを強化しています。
顕著な点は、アフリカや中東からの移民に対する厳しい姿勢が、欧州全体に広がりを見せていることです。「移民が犯罪を引き起こす」という声が後を絶たず、特に事件直後の世論調査では、移民に対する支持率が急落しているのが明らかです。
欧州連合(EU)の立場も微妙で、加盟国間での移民問題へのアプローチの違いが際立っており、中国やロシアとの関係にも影響を与えているとされています。例えば、ドイツの国防相は、周辺国への移民の流入を防ぐためにEUが団結して行動すべきであると呼びかけています。
さらに、ドイツではすでに来年の総選挙を控え、移民政策を巡る議論が激化することが予想されます。市民団体なども積極的に意見を表明し、今後の政局においても重要な要素となるでしょう。
このような状況の中、独自の政策を展開するマスク氏に対して、政治家たちの対応がどう変わるのかが注目されます。特に、移民に対する政策が経済や社会に与える影響について、多様な視点からの議論が不可欠です。
マスク氏の発言は、多くのネットユーザーに賛同を得ており、「彼の言葉が新たな政治の潮流を生む可能性がある」という意見も多いですが、その一方で「無責任な発言だ」とする批判も強い。果たして、今後マスク氏がどのような影響を及ぼすのか、目が離せません。