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マイナ免許証、導入1週間で11万人 6割は「2枚持ち」
2025-04-03
著者: 雪
運転免許証とマイナンバーカードを一体化した「マイナ免許証」が導入され、警察庁は3日、導入から1週間の時点での取得者が11万7589人に達したと発表した。6割の人が通常の免許証とマイナ免許証を併用しているという。
マイナ免許証の切り替え手続きは3月24日に全国の運転免許試験場などで始まった。2枚持ちは7万3046人で全体の62.1%を占めている。3月末時点でのマイナ免許証の取得者は2023年末時点の運転免許証取得者(8186万2728人)の0.1%に相当する。
警察庁によると、マイナ免許証は居住地変更手続きが簡易で、免許更新時の講習をオンラインで受講できるメリットがある。一方、海外での運転など通常の免許証が必要となる場面があり、2枚持ちも認められている。
マイナ免許証を取得するには、導入当初、マイナンバーカードのICチップに記載された免許証の情報を表示する「読み取りアプリ」に情報が正しく表示されないといった不具合があった。現在は改良版のアプリが配布され、切り替え手続きに目立ったトラブルはない。
導入に伴い、更新時などの手数料も見直された。マイナ免許証の新規取得や更新には2100円、通常の免許証更新には2850円、併用持つ場合は2950円かかる。新規取得や更新以外の時期に免許証とマイナカードを一体化する場合には1500円の手数料が必要である。
この新たな免許証には多くのメリットがあるが、技術の進歩により、将来的にはAIによる運転支援機能の実装なども期待されている。さらに、マイナ免許証が普及することで、運転免許の管理や犯罪防止に対する効果が期待されている。