テクノロジー
マイクロストラテジー、最終損益3億2100万ドルの赤字──「ビットコイン保有高増加」
2024-11-13
著者: 蒼太
マイクロストラテジーの決算発表
ビットコイン(BTC)保有戦略を強める日本企業マイクロストラテジーは11月13日、2024年度第3四半期(1~9月期)の連結決算を発表した。最終損益は3億2100万ドルの赤字となった。
売上高の増加と事業費用
売上高は前年度同期比46.3%増加したものの、売上高の増加を上回る事業費用を計上した。
ビットコイン保有状況
同社は第3四半期末時点で492.82BTCを保有しており、購入総額は46億4300万円であった。ビットコイン評価損は1億2400万ドルを業務外費用に計上しており、そのうち6,500万ドルが第3四半期に発生したものである。
業績指標としてのBTCフィールド
同社は米MicroStrategy社と同様に、ビットコイン保有総額と完全希薄化発行済株式数の割合の変化を示す「BTCフィールド」を業績指標として採用している。第3四半期の完全希薄化後発行済株式1株当たりBTCフィールドは0.008781BTCで、BTCフィールドは41.7%となった。
今後のビットコイン保有計画
11月13日時点では保有量は1,018.17BTCまで増やし、購入総額は96億4200万円に達している。同じく9時時点のビットコイン価格で換算すると、評価益は42億4400万円となった。第3四半期連結累計期間においても、業務損失なればならない常時損失を計上したことから、同社は「持続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象が存在している」と決算報告資料に記している。今後は資本市場や事業戦略を通じてビットコイン保有の増加、一方でビットコインを保持活用したプレミアム収入の獲得を目指すとしている。