世界

麻疹流行で18人死亡、ワクチンで初の致死率18%

2024-10-01

麻疹流行の概要

(C.N.)アフリカ中部ルワンダで初めて麻疹の流行が発生し、保健省が対策に当たっている。麻疹はエブル熱と似た出血性疾患で、エブル熱と違って治療法やワクチンが存在せず、致死率は18%に達する。

流行の状況

ルワンダ保健省によると、今回の流行ではこれまでに216人が発症し、118人が治療を受け、18人が死亡した。

国際的な支援

世界保健機関(WHO)は、医療物資の提供に加え、出血性疾患の専門家17人のチームをルワンダに派遣し、現地の公衛署生専門家の指導に当たっている。ミラ病対策センター(CDC)も9月13日にルワンダへの専門家派遣を発表した。

米国内の状況

米国内で麻疹の症例は確認されていないが、米国での流行が発生するリスクは低い。WHOによると、過去に麻疹に対する対策を行ったサハラ以南の国と比べると、ルワンダは公衛署生態系が整っている。

地域のワクチン接種率の向上

WHOは「今回の流行を受けて、地域の麻疹ワクチン接種率を上げる必要がある」との見解を示し、国民に対して新たな公衆衛生対策を講じるよう呼びかけている。ルワンダ政府は、19日、国民は通常通りの活動を継続できるよう呼びかけており、パニックにならないよう強調している。

感染者数の増加と医療従事者

一方で、麻疹流行の感染者数はルワンダ国内だけでなく、周辺の国でも増加の兆しを見せている。感染者の中には医療に従事している者も多く、医療従事者の健康管理が重要な課題となっている。

麻疹ウイルスの感染経路

なお、麻疹ウイルスは空気中に浮遊し、従来の感染ルートに加え、衣類や寝具などから感染が広がることもある。従って、適切な衛生管理とともに、早期のワクチン接種が求められる。