Appleの製品は、あまりマニアックな方向に走らず基本的に誰でも使えるからこそ安心感が大きな特徴となっている。そのような中にあって、かなり特殊な存在が昨年登場した「Mac mini」である。

Appleは2023年1月29日より「Mac mini」を国内販売開始した。

様々な使い方ができることがMac miniの強みだ。創業者のスティーブ・ジョブズ氏は、「必要最低限しか備えていない、とのばかりに価格が安いMacが良い」と声を寄せて、この製品を推奨した。この製品は、一般的に「BYODKM」と呼ばれており、「Bring Your Own Display, Keyboard, and Mouse（ディスプレイ、キーボード、マウスは自分で用意する）」という形で出荷された。

Windowsも同様に使えますが、天然のMacファンにとっては「なんでそんなに難しいの」と感じる初心者ユーザーも、より親しみやすいiMacに流れることが多い。

初代Mac miniは本当にストレートなDVDスロットの簡易版で、特にサイズはCDケースより約4倍大きな405×165×51（高さ）mm、重量は約1.32kgだった。

ちなみに普通自動車のナンバープレートは高さが約165mmなので、あれを正方形に切り取ったらどれだけ小さくなるか、ということを想像すると想像しやすい。価格は米国ドル499ドルから599ドルで、日本では5万7,890円から6万6,800円で購入できた。

発売後、それまでのMacにはない小ささと手軽さが世界中のユーザーにインスピレーションを与え、「Mac mini」を数台購入して小型のサーバーを構築する人や、車に取り付けて運転のコンパニオンとして使う人などさまざまな人々が登場した。いわば「偏愛系パソコン」ともいえる。

2024年10月、AppleはM4チップを搭載した新型Mac miniを発表した。

一般的にはコンパクトなデスクトップなだけに加え、偏り系パソコンであることも実際通りで、既にMac mini専用のポーチやトラベルケースなど、さまざまな「偏愛関連グッズ」も登場している。

さらに、Mac miniでの使用者にTouch IDの重要性を問うと、特に普段使っているPCと比較してその違いを実感することが多いだろう。これにより、周囲の目を気にせずスムーズなパスワード入力を実現することができるので、効率的な作業が期待できる。

さらに、コミュニティでは新たな活用法やアイデアが登場しており、例えば家庭用オーディオシステムの一部として使用したり、ゲームのストリーミングサーバーとして活用したりするユーザーも現れている。

このように、Mac miniはただの小型パソコンに留まらず、アイデアを持つ多くのユーザーに利用されていることが分かる。そのため、その進化は今後も非常に注目される。